街歩き好き30代リーマンの旅の体験をまとめたガイドブック的備忘録「ひとり旅録」
今回は・・・
2024年9月に行った青森県の津軽エリア3泊4日の旅!
このページは前半の弘前・黒石の旅を紹介!
人生初の青森県です!
本州最北端で西日本の人はなかなか行く機会が少ないエリアですが、
遂に足を踏み入れることができました!
- ねぶた/ねぷた祭が気になる人
- リンゴが好きな人
- 街歩きや散歩が好きな人
- 街の歴史が気になる人
- 車なし!公共交通で旅行したい人
\その他の旅録はこちら!/
旅の全体ルート
★そもそも津軽ってどんなとこ?→コチラ
★青森空港・弘前駅へのアクセス情報→コチラ
この旅で特にテンションが上がって、気に入った場所はこちら!
- 津軽藩ねぷた村
やっぱねぷたを間近に解説付きで見学できるのはいい!
ただ、青森市と五所川原市にも同様の施設あるから、順番としてはここを最初に見るのがオススメ! - そば処 清水の山彦そば
山彦そばという舞茸天、とろろ、大葉刻み、かいわれ、ごま、鰹節、海苔がのかった豪華そばが美味い! - 中町こみせ通り
屋根のある歩道にねぶたのイラストが飾られた重伝建がいい雰囲気!人が少ないのが良くもあり、寂しくもある。
1日目:青森県・津軽に到着!
青森空港~弘前駅~ホテル
今回の旅の始まりは青森空港からバスで到着した弘前駅です!
(空港から弘前駅への行き方はコチラ)
はい、あいにくの曇天!
最近よくあるアルファベット地名オブジェは林檎でご当地感満載!
駅前には大きなホテルなんかがありますが、今回は駅前でなく、弘前城の近くの昔からの中心街にホテルを予約しました。
駅前から中心街まで歩行者専用道路(えきどてプロムナード)が整備されています。
座るとこも多くあって街路樹もあって、道自体は結構イイ感じなんだけど、
両サイドにあんまりお店とかなくてパッとしない感じ。
やっぱ、地方の中都市で道自体が綺麗なだけではうまくいかないですね。
両サイドの店舗等が重要で道はプラスアルファの要素でしかないなと改めて感じました。
こちらはプロムナードに面したヒロロという大型の商業&行政施設!
もともとダイエーだったみたいですけど、閉店して2013年にヒロロになったみたい。
リンゴ大国なだけあって、リンゴのモニュメントが贅沢に街中にあったりします。
かじられてるのおもしろくてイイね!
生産量
青森県といえばリンゴをイメージしますが、青森県のリンゴ生産量は日本一で、日本のリンゴの半分以上が青森県産です!
2位の長野県と比較しても3倍以上の量です!
そんな青森県内でも弘前市の生産量がトップで、日本のリンゴの4つに1つは弘前市のリンゴなんだとか!
詳しくは → リンゴ大学
歴史
青森県にリンゴが入ってきたのは明治8年が最初。
リンゴの苗木を試しに植えて、初めて実が出来た地が弘前だったのです!
弘前はリンゴ栽培に適した土地柄だったようで、あれよあれよと日本一のリンゴの街になったのです!
詳しくは → パワーアップる!
駅からホテルへの道すがら、突如現れたコチラのレンガ造りの建物は弘前れんが倉庫美術館
このレンガ倉庫は大正時代に日本酒の醸造・貯蔵のためにつくられた倉庫(吉野町煉瓦倉庫)らしいです。
ほぼ閉館時間だったので、美術館の展示室には入らずロビーだけ入ってみると、でっかい犬がいました!
この犬は弘前市出身で世界的に有名な現代アーティストの奈良美智さんの作品なんだとか!
歴史あるレンガ倉庫をお洒落に活用しているのはとっても素敵です!
夕暮れのライトアップでもカッコいい!
こちらは中心街のど真ん中にある弘南鉄道の中央弘前駅!
激渋です!昭和って感じ!
中央弘前駅のすぐそばにある弘前昇天教会も大正時代のレンガ造りで渋い!
弘前駅からホテルまで歩いただけで、歴史的建築物にポコポコ出会えるのは、なんとも歴史のある街という風格を感じました。
宿:天然温泉 岩木桜の湯 ドーミーイン弘前
弘前のお宿は安定のドーミーインにしました!
ドーミーインは、ハラモン的にビジネスホテルNo1です!
大浴場はあるし、夜泣きそばのサービスもあるし、朝食バイキングには地元名物メニューもあるし、それぞれがクオリティー高いし、Goodです!
立地は弘前城近くの歓楽街のすぐ横にあるので観光や飲み会に便利!
朝ごはんは地元メニューも比較的豊富で、しかも小皿でいろいろあるのがうれしい!
せんべい汁は八戸の名物だけど同じ青森県内ということでOKでしょ。
ふよふよになったせんべいが天ぷらの衣みたいで美味しい!
夕食:津軽路居酒屋 あどはだり
夕食はホテルから歩いて6分ほどの所にある津軽三味線の演奏が聴ける居酒屋に行きました!
カウンター3席とテーブル席が5~6席程度のお店でそんなに広くはないですが、一人で飛び込みで入れました。
人数が多い場合は予約がベターな感じでした。
とりあえずビールとお通しでぐびっとね!
これはイカメンチという郷土料理で、イカの切り身と野菜と小麦粉をメンチカツ的に揚げたものです。
普通に美味しかったですね。
ちょっとした酒のつまみにもいいし、おかづにもOK 、家庭の料理という感じ!
こちらは、タラ玉というタラの乾燥した切り身を生卵に5分ほど浸して、醤油とか一味をかけて食べるもの。
まあ、乾燥魚と玉子の味というそのままな感じで、絶妙にマッチした感じではないけど、
それぞれに美味しいから、合わさってもそれぞれの味がして、それなりという感じ。
酒のつまみとして、日本酒のお供にちびちび行くにはちょうどいい感じ。
やっぱリンゴの生産地ということで、リンゴのお酒・シードルも飲みましたよ!
ちょいとおしゃれな感じですが、普通にスーパーやコンビニで売られてるやつです。
リンゴ味のスパークリングワインという感じで、飲みやすくて美味しいです。
締めは津軽そばを頂きました。
津軽そばはつなぎに一般的な小麦粉ではなく、大豆の煮汁を使っているらしく、柔らかいお蕎麦です。
締めにほっこりするにはちょうど良かったですね。
で、このお店の名物である津軽三味線の生演奏も楽しみましたよ!
お店の女将さんが演奏してくれます。
津軽三味線は初めて生で聞いたけど、かなり迫力ある演奏になるのね。
パン、パン、パン、パンと打ち付ける音が特徴的で、聴いていてスカッとする感じ!
ギターみたいに弦を滑らせてキュインといわせるやつとかもあったり、結構ロック!
▲YouTubeで見つけたカッコいい演奏です
そして、津軽三味線の本体の皮は犬の皮らしい!
こんな小話も聞きながら、音楽を聴きながら、食事するのはいいよね!
ここで、カウンターに並んでたオジさんたちとおしゃべりする感じになりました。
それぞれ、大阪から来たオジさんと、北海道の北見から来たオジさん。
大阪のおじさんは車で大阪から来たというから驚き!
でも、自動運転でアクセルとか踏まなくてもいいみたいで、時代は思いのほか進んでいる!
このおじさんが、イカメンチと、トウモロコシの天ぷらをおすそ分けしてくれたんですよ。
ありがたい!ありがたいんだけど、両方食ったばっかで、しかも結構お腹いっぱいの状況。
もちろん、笑顔でもらって、全部食べましたよ。
無理してるように見えたかな。。。まあ、いいでしょう。
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2日目:弘前~黒石散策
2日目は朝から弘前市内をぐる―っと歩き回り、
途中、電車で伝統的な町並みが残る黒石へ行きました!
ホテル~津軽藩ねぷた村
2日目は雨の中のスタートとなりました。
ホテルから津軽藩ねぷた村というねぶたの展示施設を目指して歩きだします。
歩いていると無造作に立派な蔵造りで下がレンガ造りの洒落た建物に遭遇です!
こういう建物が特別な施設としてでなく、普通の民家にくっついているのが歴史的な街の厚みみたいなのを感じます。
こちらは青森銀行記念館(旧第五十九銀行本店本館)です。
明治37年(1904年)に建てられて、昭和40年(1965年)ごろまで約60年間も銀行として使われていたそうです。
この洋風(ルネサンス風)でお洒落かつポップな雰囲気の木造2階建てです。
写真の記念館の奥には現在の青森銀行(赤い看板)があります。
新旧の対比が時代を感じさせてくれておもしろいですね。
銀行を後にし、弘前城のお堀の脇を歩いていきます。
お堀沿いは桜の木が並んでいて、春には凄いことになりそう!
そして到着しました津軽藩ねぷた村!
展示の建物以外にお土産屋さんなんかもあります。
見学料の600円を払って、いざ入場です!
入口に小ぶりのねぷたが置いてありました!
テレビや雑誌で見るねぶたとは違う印象ですが、
この扇形が弘前ねぷたの特徴です!
思っていた立体的なのもちょっとあります!
ですがメインはやっぱり扇形!
これはデカい!
灯籠型の山車が街を練り歩く青森県を代表する夏祭り「ねぶた」!
青森市だけでなく県の西部と下北半島で広く行われています!
これだけは押さえておきたいポイントをまとめました!
① 呼び名
地域によって呼び名が異なり、「ねぷた」や「佞武多(ねぶた)」ともいいます!
- ねぶた:青森市、むつ市など
- ねぷた:弘前市、黒石市、平川市など
- 佞武多:五所川原市
↑青丸:ねぶた、赤丸:ねぷた
② 山車の形
ねぶたの山車は「山車灯籠(だしとうろう)」という巨大な光る灯籠です。
この山車灯籠にも地域によって形が異なります!
- 人形型(横長):青森市、むつ市など
- 人形型(縦長):五所川原市
- 扇形:弘前市、平川市など
- 人形型・扇形混合:黒石市など
▼人形型(横長・縦長)
左:青森市、右:五所川原市
▼扇形
③ 踊り
ねぶた祭りは山車がうろつくだけじゃなく、踊りもありまして、
踊り手のことを「跳人(はねと)」と呼びます。
激しいお囃子にのって、威勢のいい掛け声とともに、文字の通りぴょこぴょこ跳ねながら踊り歩きます。
掛け声にも地域性があり、青森市などでは「ラッセラー、ラッセラー」、
弘前市などでは「ヤーヤドー」と叫びます!
④ 起源・歴史
ねぶた祭りは江戸時代から始まったようで、起源は諸説あるようですが、今回は私の好きな一つの説をご紹介します!
昔からこの地域で「眠り流し」という伝統行事が行われていました。
「眠り流し」は、忙しい夏の農作業の妨げとなる眠気や怠け心などを流すため、この地域に昔からあった農民行事です。
この「眠り流し」の眠気がある状態の「ねむたい」が徐々に訛り、
「ねむてぇ」⇒「ねぷてぇ」⇒「ねぷた」となったんだとか!
眠気かよ!って思わずツッコみたくなる説で好きです。
ちなみに山車が巨大化したのは明治になってからみたいです!
詳しくはWikipediaで!
ということで、弘前はねぷたです!
ねぷた正面の絵は「鏡絵」といって、
中国の三国志や水滸伝、日本の武将や説話の奮戦図・人情等が描かれています。
ねぷた裏面中央部の絵は「見送り絵」といって、美人画が主に描かれています。
ねぷたの中は↑こんな感じで、木組みに和紙が張られ、電球でともされています!
色んな絵や色んな大きさがあります。
スイカ、大根、桃の提灯もあったり(笑)
ミニサイズも色々あって、
イルミネーションとしてもステキです!
ここでも津軽三味線の生演奏をしてくれました!
三味線のパンパンパンという音が響いて迫力ありました。
ちなみに、ねぷたの解説や太鼓叩き体験なんかも定期的にやってくれています。
ねぷた村の前にはリンゴの木が植えてあって、赤い実がなってました!
さすがリンゴ都市!
併設の手焼きせんべい屋さんで、焼きたてせんべいを購入!
ほんのり温かくて、ピーナツぎっしりで、クッキーのような食感、塩味が少しあって美味しい!
営業時間:9時~17時
定休日:年中無休
情報:公式HP
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仲町重伝建~弘前城
ねぷた村から1ブロック歩くたところにある仲町重要伝統的建造物群保存地区へ!
いや、ここね、全然昔ながらの古い建物とか見当たらないんだけど!
(実際は、いくつか昔の建物は残っていますが、ぱっと見で目立たない感じです)
重伝建の要件っていったい何なのさ!
重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)は、歴史的価値の高い建造物群や町並みを保存するために指定される地区で、文化財保護法という法律に基づき、国が選定します。
<選定基準>
①建造物群が歴史的・文化的価値を持つこと
②景観が優れ、伝統的な町並みが良好に保全されていること
③地域住民が保存活動に協力的であること など
R6.8現在、全国で129地区あります。
観光地化されているところもあれば、ひっそり静かに保存されているところもあるようです!
詳しくはこちら(文化庁)
そんななか、唯一、重伝建らしかったのがこの緑の生垣!
サワラという木で鮮やかな緑が道路に面して続いている景色はなかなかよいです。
サワラは津軽地方で入手がしやすく、枝葉が密で、寒冷地でも耐えられる丈夫な性質を持つため、雪や風を効果的に防ぐことができたんだとか!
去年行った宮崎県日南市の飫肥の伝建地区の石垣が続く街並みとの違いがおもしろいなと、これまでの自分の旅の経験と重ね合わせ思いました!
重伝建を後にして、隣接している弘前城へ向かいます!
写真は北門の「亀甲門(かめのこうもん)」です。
中国の伝説で北方の守護神とされる玄武(亀)に由来してこの名前が付けられたんだとか。
築城当初はこの門が正門だったらしいんですが、気づいたら裏門になってたんだとか(笑)
城の敷地は結構広めで、中にもお堀があります。
桜の名所で春になると約2,600本の桜が咲き乱れるんだとか!
奥に写っている3階建ての櫓は「二の丸丑寅櫓(にのまるうしとらやぐら)」といって、丑寅の方角(北東)に位置しているからその名になったんだそう。
方角関係すっきゃな!
ちなみに築城当初から現存しているツワモノです!
で、こいつは弘前市のゆるキャラ「たか丸くん」
弘前城の別名が「鷹岡城」というので、鷹をモチーフに城を乗っけたという
なんとも弘前城押しの強い鳥です。
公園内の芝生を自動芝刈り機が1人せっせと動き回って芝刈りをしていました。
昔の歴史的なものの中にハイテクが混ざり合っていいよね!
ちなみに、ハラモンの家もルンバを導入したんだけど、それと通ずるものがあって、
なんか見ていて愛おしかったです(笑)
自動でやってくれるのは本当にありがたい!
そして、本丸からのドーンと曇り空!
本来はたぶん岩木山がドーンと見えていたはず・・・残念!
そしてこれが弘前城天守!
現存12天守の1つで、東北地方唯一です。
天守閣自体はこじんまりしてるけど、なんとも実直な真面目な雰囲気を感じました。
直線的というか、質素というか、なんというか
この天守は1810年に再建された2代目で、それから200年以上も残っているんです!
ちなみに再建当時、お城を建てるには幕府の許可が必要で、いろいろ大変だったから、櫓を立てるってことにして、櫓を天守として使ったみたい!
なんか、おもしろいね。
ルールの中でウマいことやっていくみたいな、当時の役人の苦悩が、現代にも通ずる感じが。
弘前城は、江戸時代初期に津軽為信が築いた津軽藩の居城で、1611年に完成しました。
城主の津軽家は、戦国時代末期に為信が大浦氏から独立して津軽地方を統一し、以後12代にわたり弘前藩を治めました。
当時、公式の石高は約5万石の外様大名とされていましたが、実際には30万石近い経済力を有していたんだとか。
明治時代以降は市制が施行され、弘前市として現在に至ります。
詳しくは→刀剣・日本刀の専門サイト 刀剣ワールド
こちらは石垣の補修作業現場!
実は天守閣は今、補修工事している石垣の角っこにもともとあったんですよ!
それを工事のために約70m内側に移動させる「曳家」という移動をしたようです!
城をそのまま持ち上げて横に動かすとかすごい!
↑2倍速で見るのがオススメ!
こちらは二の丸南門で二の丸と三の丸を結ぶ門です。
この門を抜けると市立博物館や市民会館があり、お城感は薄まります。
いや~やっぱ桜の時に来てみたいね~
営業時間:9時~17時
定休日:11月24日~3月31(天守のみ閉館・敷地内は無休)
情報:公式HP / 建築紹介(HIROSAKI Heritage)
おやつ:大正浪漫喫茶室
弘前城を後にして、お次はすぐ隣にある大正浪漫喫茶室にやってきました!
素敵な洋館で、弘前の実業家・藤田謙一さんの別邸だった建物で、大正10年(1921年)に建てられた建物です。
サンルームの席に陣取り、お庭を眺めながらのティータイム!
大正ロマン満載の紙ナフキンがまたいい感じ!
で、注文したのがアップルパイと紅茶!
アップルパイは、いろいろと種類がありました。
リンゴの街というだけあって、弘前市内の色んなお菓子屋さんのアップルパイをここで楽しめます!
リンゴがしっかり、さっくりしていて、美味しかったです!
雰囲気も抜群でした!
洋館のお向かいには、別邸の和館もあって、和カフェになっているようです。
行ってないけど、こっちもよさそう!
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禅林街
アップルパイを堪能した後は、ちょっと歩いて禅林街という地区に向かいました!
途中、なんとも味わいのある消防団駐屯所がありました!
昭和11年(1936年)に建てられたものらしく、屋根が可愛らしい!
駐屯所から少し行くと門(黒門)があり、どうやら禅林街の入口のようです。
黒門をくぐると、まっすぐ伸びる道路の両脇に杉が立ち並び、その両サイドに寺院がズラ~っと並んでいます!
一番奥が長勝寺というお寺で、津軽家の菩提寺です。
道路沿いには33もの寺院が連なっていて、全て曹洞宗の寺院です。
1610年に弘前藩2代藩主・津軽信枚が弘前城築城に伴い、城の南西(風水でいう裏鬼門)の守りを固めるために、
当時、津軽一円で信仰の強かった曹洞宗寺院を集めたのが始まりなんだそう。
こちらの赤い八角形のお堂は栄螺堂(さざえどう)といって黒門を抜けてすぐ左側にあります。
このお堂は、天明・天保の大飢饉での餓死者や海難死亡者の無縁仏を弔うために建てられましたそうです。
その他にも道路の両脇に様々な寺院が立ち並んでいて面白いです。
京都でもこんなに寺院が立ち並んだところはないんじゃないかな~
宿坊とかやってたらおもしろいのにな~と思って調べたら、やってませんでした(笑)
でこちらが、一番奥にあった長勝寺の三門です!
1629年に建てられた高さ約16.2m(4階建てビル)くらいある立派な門です。
こちらは長勝寺の庫裏(くり)という、台所や住職の居住空間となる建物です。
中に入って少しだけ土間みたいなところから中を覗き見ることができます。
いや~やっぱこの景色は、他ではなかなかない景観で面白いし、弘前の歴史コンテンツの厚みを感じました!
ランチ:そば処 清水
ランチは、雨で寒かったので、温かいものが食べたくてGoogleマップで見つけたお蕎麦屋さん!
注文したのは、山彦そばという舞茸天、とろろ、大葉刻み、かいわれ、ごま、鰹節、海苔がのっかった豪華そば!
色んな味が楽しめて、体もあったまって、すごく美味しかった!
温かいとろろってあんま食べた記憶ないけど、結構マッチしててよかった!
あろ、刻んだ大葉もいい仕事してるのよ!
ちなみに、海彦そばという舞茸天の代わりにえび天がのったそばや、両方のった海山彦そばもありました!
お店はこじんまりした感じで、広くはないけど2階席もあるようでした。
営業時間: 11:00~20:00
定休日:水曜
情報:食べログ
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最勝院~富田の清水
そばを食べて暖まった後は、最勝院へ行きました!
こちらの寺院は写真の通り五重塔があるんですよね!
寺院内の木々が少しずつ紅葉が始まっていて、季節の移ろいを感じます。
てか、この日は雨で寒かったし、今日半日で結構、赤くなったんちゃうかな~
こちらは本堂。
本土は1970年に再建されたらしく、結構新しい感じです。
鈴が銅鑼みたいなやつでしたね。
五重塔がある風景はいいですね。
私、五重塔好きなんですよね~カッコいいよね~
この五重塔は、1667年に完成したもので、高さは約31.2m。
釘を一本も使用せずに建てられていて、シュッとした感じの塔です。
建立の目的は、津軽藩初代藩主・津軽為信が津軽統一の過程で戦死した敵味方を区別なく供養するためらしいです。
最勝院から弘前駅方面へ向かう途中にあった木の小屋?
中はこんな感じになっており、水がたまった水槽が6つあります。
ここは富田の清水(とみたのしつこ)といって、水が湧き出ているスポットです!
江戸時代から昭和初期までは和紙の生産用に使われていたようですが、その後は地域住民の生活用水として利用されています。
6つの水槽にはそれぞれ使用目的が決められていて、奥の水が出てくる方から
- 飲料水
- 洗顔用
- 漬物洗い
- 洗濯のすすぎ
- 洗濯用
- 足洗い用
となっているみたいで、現在も水は綺麗で飲むことができるそうです。
飲んでませんが(笑)
弘前駅周辺
弘前駅の方へ近づいてまいりました!
写真は上土手町商店街。
小奇麗な通りですが、人通りはほとんどないですね~
ここからは駅周辺の様子をご紹介!
こちらは駅前のイトーヨーカドーに併設されているバスターミナルです。
弘前市内、青森県内はもちろん、東京や仙台、横浜へのバスがここから出ています。
続いてこちらは虹マートという市場!
中は野菜や魚、乾物などなど色んなお店が並んでいます!
昭和31年から続く市場だそうで、20店舗以上が並んでいます!
お客さんも結構多くて賑わっていますね~!
食事を食べるスペースもあって、
お土産屋さんとかいろいろあって歩くだけでも楽しいですね!
お昼食べた後だったので、何も買わなかったんですが、ここで買い物するのは楽しそうです。
虹マートのすぐそばにあるパン屋さん!
弘前市出身の知人にここのアップルパイが美味しいと聞いていったのですが、
昼過ぎ時点で売切れでした・・・涙
イラストだけでも美味しそう。
この広場も駅のすぐそばにあっていいんだけど、広場に面してお店とかないからあんまり使われないんじゃないかな~
どうなんだろ?
ということで弘前駅に戻ってきました。
駅ビルの名前もリンゴを意識している辺りが、さすがです(笑)
で、駅の中にもでっかいリンゴがあります!
これから電車に乗って黒石市へ向かいま~す!
と思ったら、ちょうどいい時間の電車がなく、バスで行きました~!
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黒石・中町こみせ通り
弘前駅からバスで約40分で黒石駅に到着!(黒石駅への行き方はコチラ)
なんとも小ぶりな駅で、周囲はとっても閑散としています!
広々とした駅前には観光案内所とバスのりばがポツンと、、、
曇り空と相まってかなり寂しい雰囲気。
観光案内所で地図をもらって、見どころを案内してもらいました!
駅から歩いてメインスポットの中町こみせ通りを目指します!
途中の歓楽街ですかね?
小さな街でも飲み屋街は一応健在なんですよね~
おもろい消防団駐屯所を発見!
いいセンスしてるよね~ワンピースとかに出てきそう(笑)
大正時代に建てられた建物で県の文化財に指定されています。
こんな感じで佇んでいます。いい味出してる!
ここからが中町こみせ通りです!
ここも重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
こちらは松の湯交流館という市民と訪問者のための交流施設です。
江戸時代に建てられ、当初は旅館として使われていましたが、昭和には「松の湯」という銭湯として地元民に親しまれていました!
1993年に銭湯の営業が終わり、2015年から今の交流館になったみたいです。
なんかよくわからない施設でしたが、地元の人が習い事やイベントでつかったり、子供が勉強したりしてて、地元に溶け込んでる感が強かったかな~
逆に言うと観光客はどうしていいかよくわからん感じでもあったな
こみせ通りを散策です!
ねぶたのイラストが軒下に飾られているのがおもしろいです!
間近でねぶたのイラストを見られるので、人物の表情もよく見ることができて面白いし、色んな種類があるのも楽しい!
軒下は歩道になっていて、ここを「こみせ」といいます!
だからこみせ通り!
江戸時代の中期から商家が軒を連ね、雪や雨が降ってもぬれずに買い物ができるという木造アーケード街のようになってたみたい!
とってもいい雰囲気で、ハラモンの好みです!
ただ、こみせに面したお店がほとんどやっていないのが残念で、人がほとんどいないのも残念ですが、写真を撮るにはちょうどいい(笑)
一応、お洒落なお店もすこ~しあったりもします。
中古レコード屋さんとかもあったりします。
脇道に入ると裏手に小さな芝生の広場があって、椅子やテーブルもあります!
季節が良ければここでのんびりするのもよさそう!
広場の祠には金のリンゴを掲げた謎の像があって、ちょいウケます!
こみせに戻りプラプラとします。
やっぱ絵になります。
そして、人も車もほとんどいません(笑)
こみせを歩いていると、台湾の街を思い出しました。
台湾の街もこんな屋根のある騎楼(きろう)という歩道があって、もっと公と私が混在しておもしろい空間になっています!
ここもそんな風にもっとおもしろい空間になるといいな~
こみせ通りの端っこにある旧ストゼンビルという建物。
シェアスペースになっていて、神奈川から移住したご夫婦が運営をしているんだとか!
レトロな雰囲気があり、この日も中ではお店がいくつかやっていて、結構若い人が多くいました!
外の雰囲気とは違って意外と盛り上がっています!
お向かいの黒石焼きそばのお店も、若者が並んでいたり、若者向けの服屋さんがあったり、地味に地元の若者に受け入れられている感じがあります!
通り自体は寂しい雰囲気ですけど、局所的には活力を感じる、ちょっと不思議な重伝建でした!
やっぱ、こみせの雰囲気が好き!この椅子も味があるぜ!
営業時間:―
定休日:年中無休
情報:公式HP
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おやつ:BOCOLABO
ちょいと小腹を満たしに小さなカフェへ行きました!
そして、またもやアップルパイを食しました!
だって、リンゴの地域ですもんね!
大ぶりのリンゴが入ってる系は、リンゴ食ってるというシャッキリ感があるのが良いね!
ちなみにアップルパイは1/2か1/4にカットしてくれるんですが、1/4が食べやすくていいです!
私は1/2にしてしまったけど、、、
弘南鉄道
帰りは電車で帰りました!
小さなホームに小さな角ばった電車。
切符は昔のカシャっと切るやつでした!レトロです。
電車の車窓から見えた岩木山!
この旅で、一番よく見えた岩木山!
というか、この時しか見えなかった岩木山です!
途中、田んぼアートという変わった駅がありました!
どうやらこの駅で降りて、左後ろの高い櫓から、季節が良ければ田んぼアートが見れるらしいです!
弘前駅~ホテル
弘前駅に戻ってきました!いや~都会だな~!
で、駅前のイトーヨーカドーを横切っていると、、、
(あと、ちなみに手前の青い森信用金庫って、なんかいい名前よね~青森じゃなく青い森っていうの)
なんと閉店売り尽くしだそうです!
10/29閉店で、ブログを書いている現在はもう47年の歴史に幕を閉じたようです。
47年て長いよね~、自分も地元・三原のフジとかイオンが閉店となったらかなりショックだな。
イトーヨーカドーは全国的に大量閉店をしていて、北海道、東北エリアは全店閉店のようです。(詳しくはコチラ)
ホテル方面へ昨日とは別のルートで歩いてると、ちょいちょいお洒落な建物やお店がありました~
お洒落で海外みたいなパブですね~
こちらは昼間に横切った下土手商店街です!
写真右の独特の形した建物は、中三(なかさん)という青森県の百貨店です!
が、ここも8月末に閉店したようです。
弘前市内の中心部の商業施設の衰退が著しいですね~
下土手商店街は弘前城築城当時から商業地として発展したようです。
昭和40年代には東北初のエレベータがある百貨店がOPENしたり、長く津軽地域最大の商業地としてにぎわっていたようですが、、、
この記事がとっても詳しくわかりやすくておすすめ!
現在はこんな感じの静けさです。
弘前城のすぐ隣で、歓楽街も隣接していて、昔からの中心街の風格はあるのですが、
他の地方中都市と同じように、なかなか厳しい状況ですね、、、
でも、オシャレなお店ももちろんありますよ!
商店街を通り過ぎてお城の方へ向かう途中にある、角のビルもまたいい味わいのあるビル!
こちらは旧弘前市立図書館!
明治39年に建てられ、昭和6年まで図書館として使われていたようです。
お洒落で、素敵な佇まいですね~
ほんと弘前は昔のレトロでお洒落な建物が多い!
ってことで、そんな弘前のお洒落な建物のミニチュアが旧市立図書館の裏側にいっぱい置いてます(笑)
ミニチュアとか好きな人には結構おもしろい所かも!
夕方で暗くなりかけだったのでゆっくり見れなかったけど地味に楽しめました(笑)
夕食:Bistro petit
夕食はイタリアンバーに行きました!
名物は昨日食べたので今日はイタリアン!
お通しの・・・忘れました(笑)
おつまみプレートに、
茄子のミートパスタ!
どれもそこそこ美味しかったかな←失礼!
ビルの2階にあってちょっと入りにくいけど、カウンター5~6席くらいと、テーブル席が少しあったような気がします。
ワインとかも飲んじゃって、店主の方とも結構しゃべって、リンゴについて少し詳しくなりました!
リンゴは寒暖差が大事らしく、太陽の光に当たると赤くなるんだとか。
密が多いと腐りやすくて、値段も安くなるってさ!
営業時間:18:00〜2:00
定休日:月・日
情報:食べログ
ということで、津軽旅行Part1の弘前・黒石編はこれで終了です!
明日は、弘前を出て、五所川原、青森市へ行きま~す!
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そもそもどんなとこ?
津軽エリアは本州最北端・青森県の西側のエリアです!
ちなみに東側は南部エリアといいます。
弘前
歴史の厚みと威厳にリンゴが混ざり合う津軽地方の中心都市!
弘前市といえば・・・
リンゴです!
もう、街全体でリンゴ押しが凄いっす!
リンゴのオブジェとかアップルパイとか色々ありますよ!
あとは、弘前城をはじめとする歴史と洋館などの歴史的建造物が多い!
弘前城の桜や岩木山の眺め、そしてねぷたも有名!
人口的には青森県第3位ですが、かなり威厳を感じる街です!
黒石
寂しさも感じるけど小さな賑わいも生まれ始めた歴史ある小さな街!
黒石市といえば・・・
中町こみせ通りという重伝建のエリアです!
雪国特有の木造アーケードが魅力!
ねぷたももちろんあるし、こけしや石黒焼きそばなどがご当地グルメ!
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ハラモンの感想
初の青森県!ということで、ワクワクして飛行機で到着しましたが、
あいにくの曇り空&雨模様。
2日間ともあいにくのお天気なのが残念でした。
旅の良し悪しは天気で7割がたきまる気がしてます。
それはそれとして、弘前の街はなかなか興味深い街でした。
津軽地域の中心都市として江戸時代から栄えてきて、
明治の廃藩置県で政治の中心を青森市に移したけど、
文化、教育の面では青森県の中心であり続けている風格を感じました。
まずは、街が広くて、歴史的な建物が多い。
駅前と弘前城周辺に中心商業地が広がっていて、規模感というか構造としては政令市的な感じ。
そのため、この人口規模で街全体に賑わいを醸し出すのは難しいねと感じましたね。
ただ、弘前城をはじめ、伝建地区や様々な洋館、寺だらけの寺町には、歴史的な威厳を感じました。
あと、ねぷたやリンゴの重要拠点であることも強いなと
この街が今後どうなっていくのか、結構、おもしろそうだなと思います。
黒石は、町並みは良いんだけど、観光客的にはちょっと物足りなさがあるな~と思うけど
地元民には結構、なじんでるのかなという印象を受けました。
銭湯跡地の利用のされ方や、若者ばかりが集うシェアショップみたいなのとか、
なかなか珍しい光景のように感じました。
ああいう場所で、地元民感を感じることは少ない気がするし。
今回は夕食で2日間ともお客さんとかマスターとおしゃべりしましたね。
初対面の人と話すの結構苦手なんですが、それなりにできたように思います。
私もなかなか成長したな(笑)
では、明日は移動だよ~県都・青森へ!
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