今回からは、三原と同規模の88市を人口、経済、交通、立地、住宅関連の5つカテゴリーでランキング形式で比較していきます。
カテゴリーは私が暮らすうえで感じる街の特徴になりそうなもの、かつ、情報収集のしやすいものを独断と偏見と興味で選んでいますので、悪しからず!
それでは、今回は人口に関連する3つの指標を見てみます。なお、三原の人口は88市中、第30位です!
(人口等の情報は2015年国勢調査によるもの)
▼三原と同規模の街についてはこちら!▼
人口増減率(2010年→2015年)
人口増減率は、人口が増えたか減ったかの割合ですね。一般的には増えるのがいいみたいな風潮ですが、個人的には横ばい!維持!が一番いいのではないかと思っています。だって、増えてると何かしら足りなくなるし、減ってると色々成り立たなくなってくるし、横ばいが一番街としてやりやすいのではないかと思う次第です。
では、三原の人口増減率は・・・-4.29%!第76位!
減ってますね~、しかも76位はなかなかの減り具合じゃないでしょうか。
上位、下位、三原近傍の順位は以下の通りです。
上位5位 | 下位5位 | 三原近傍 |
1. 印西市 5.10 % 2. 宜野湾市 4.69 % 3. 大野城市 4.67 % 4. 大府市 4.58 % 5. 八潮市 4.51 % | 84. 横手市 -6.3 % 85. 室蘭市 -6.3 % 86. 伊賀市 -6.8 % 87. 天草市 -7.1 % 88. 日光市 -7.4 % | 74. 豊岡市 -3.9 % 75. 行田市 -4.3 % 76. 三原市 -4.3 % 77. 酒田市 -4.4 % 78. 越前市 -4.8 % |
上位は首都圏、福岡都市圏、名古屋都市圏の街がランクイン。4.5%以上の増加なので4,000~5,000人も増えていることになります。やはり大都市圏の街はすごいですね。
大阪都市圏の街が入らなかったのが気になるところですが、もっと気になるのが宜野湾!大都市圏に属さない沖縄の街がこんなにも人口が増えているのはなぜか?
調べてみると、沖縄県は全国の中でも特殊で唯一、人口が自然増加している県です。社会増減も含めた増加率は東京に続き第2位でもあります。
また、沖縄県都の那覇は面積が狭く、空港が近いため高層の建物を建てられないため周辺の街でも人口増が著しいらしいです。
下位はやはり大きな都市から遠い街が目立ちます。-6%以下の減少なので6,000~7,000人も減っていることになります。毎年1,000人以上も減っていることになります。
三原もここまでではないものの上位5位の街が増えている分がそのまま減っていることになります。人口が減り続けると様々なサービス維持が困難になります。なるべく現状維持、できれば10万人でキープできるようになるといいのですが。。。
高齢化率
高齢化率は、65歳以上の人の割合です。まあ、この割合が多いほどおじいちゃん、おばあちゃんが多いよね、若者少ないよね、社会保障費かかっちゃうねって話です。
では、三原の高齢化率は・・・32.7%!なんとTop5に入りました!
喜んでいいものなのか?私の想像以上に高齢化しています。想像では20~30位台くらいかなと思っていたのですが、ここまでとは。。。ちょっと衝撃です。
上位、下位、三原近傍の順位は以下の通りです。
上位5位 | 下位5位 | 三原近傍 |
1. 天草市 37.2 % 2. 横手市 35.1 % 3. 大仙市 34.6 % 4. 室蘭市 34.1 % 5. 三原市 32.7 % | 84. 印西市 20.5 % 85. 大野城市 20.4 % 86. 日進市 19.9 % 87. 宜野湾市 16.9 % 88. 和光市 16.8 % | 3. 大仙市 34.6 % 4. 室蘭市 34.1 % 5. 三原市 32.7 % 6. 岩見沢市 32.6 % 7. 酒田市 32.6 % |
上位5位は先ほどの人口増減率の下位と似ていますね。そこに三原がグッと食い込んできた感じです。逆に下位5位は増減率の上位と似ています。どうやら高齢化率と人口増減率には相関がありそうです。
ということで相関図にしてみました。0.83となかなか強い相関係数です。これは、若者の人口が減っているから高齢化率が上がっていると読み取れるのではないでしょうか。
三原市長!もっと若者のための楽しい政策を分かりやすくしっかりやりましょう!それか、いっそのこと高齢者にとって最高の街にして高齢者を集めて高齢化率が高いけど人口が増えてるという異色の街にするという方向性もあるかもです。
幸い県立大の保健福祉学部もあることですし。とにかく、極端すぎるくらいのことをしないとこのままじゃ三原、人いなくなっちゃいますよ!
昼夜間人口比率
昼夜間人口比率は、住んでいる人口(夜間人口)と昼間に通勤や通学に来る人、家にいる人の人口(昼間人口)の比率です。いわば、その街の求心力みたいなものです。
では、三原の昼夜間人口比率は・・・100.0%!第28位!
通勤や通学の流入と流出の人口±0です。昔は100以上だったんですけどね、近年求心力が落ちています。
上位、下位、三原近傍の順位は以下の通りです。
上位5位 | 下位5位 | 三原近傍 |
1. 摂津市 110.1 % 2. 室蘭市 109.3 % 3. 米沢市 106.8 % 4. 泉佐野市 106.0 % 5. 神栖市 105.7 % | 84. 稲城市 78.5 % 85. 鎌ケ谷市 77.8 % 86. 知多市 77.6 % 87. 富士見市 74.0 % 88. 狛江市 73.8 % | 26. 高砂市 100.5 % 27. 東松山市 100.3 % 28. 三原市 100.0 % 29. 天草市 99.5 % 30. 佐久市 99.4 % |
上位5位は大都市圏に属さずその地域の中心となっている街が多いですが、摂津、泉佐野は大阪都市圏に属しながらも高い求心力があります。
摂津は大規模事業所が国内でも主要な工場・研究拠点を置いており大阪府内でも2番目に高い比率となっており、泉佐野は関西空港開港により商業・サービス業が盛んになったためのようです。
下位5位は東京都市圏、名古屋都市圏の大都市圏の街で70%台となっておりベットタウンとなっていることがうかがえます。
三原はある程度の求心力はあるものの近年低下気味です。一方で福山や広島にも結構距離があるのでベットタウン的な要素は小さく、著しく比率が低下することはないと思います。
以上、今回は人口関連のカテゴリーで三原のポジションを見てみました。人口減、高齢化が進行していることは知っていましたが、ここまで著しいとは知らなかったですね。この傾向が少しでも改善できるような三原の魅力を探していきたいと思います。
次回は経済関連のカテゴリーで三原のポジションを確認していきます。
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