今回は三原と同規模の88市と「立地」に関連する指標で比較していきます。
立地は、どう頑張っても変えることではできない要素。果たして、三原の立地ってどうなのさ?
今回は、立地をもとに都会的刺激の享受と自然的刺激の享受についてみてみました。
▼三原と同規模の街についてはこちら!▼
都会への行きやすさ得点
都会への行きやすさ得点は、日常生活の中でちょっといいもの買いに行こ!とか都市的娯楽しに行こ!って時に行く、ちょっと大きめな街へ行くのにかかる時間を得点化したものです。
三原でいえば、ちょっといい服でも買いにとりあえず福山行って、もうちょいガッツリといくために広島まで行くか!みたいな感じ(この感じわかりますかね?)で、三原規模の街では味わえない都市的なものを感じられる街への行きやすさを表現してみました。
具体的には、最寄りの100万人以上クラスの街(都会)へ行くのにかかる時間と最寄りの30万人以上クラスの街(ちょっと大きめな街以上)へ行くのにかかる時間の合計を得点化したもの。最寄りの街のクラスごとに重みづけをしたりしています。詳細は※をご確認ください。
この得点が小さいほど都会へ行きやすい、都市的なものを享受しやすい街ということになります。100万人以上の都会の中でも東京、大阪、広島・・・とレベルの違いはありますが、日常生活の中での都市的なものの享受という意味では、個人的な感覚として大差ないと思っているので無視します。
では、さっそく三原の得点は・・・80点(分)で第30位です!
よくもないけど、悪すぎもしない、まあまあですかね。福山までが26分、広島(八丁堀)までが54分で合計80点(分)です。両方とも新幹線利用での時間なので、ちょっと贅沢移動ですが、この選択肢があるのはやはり三原の強み。
30分以内の福山への移動なら時間感覚的なハードルは高くないので、割と気軽に行けます(金銭的ハードルは高いけど。。。)。広島は中心地の八丁堀駅までの時間としていますが、広島駅までであれば34分程度なのでさらに時間的ハードルが下がります。広島駅から八丁堀までが結構かかりますね。
広島駅は現在、駅ビルの建替えをして、2025年には商業・娯楽面でかなり充実した建物になるようですし、中心部までの路面電車の路線も短縮経路へ変更されるので、2025年には更に三原から広島への心理的距離は縮まると思います。広島駅前に期待大です!福山駅前もがんばれ!(広島駅前の開発についてはこちらのHP(AND BUILD HIROSHIMA)が非常に充実してます。)
ということで、上位、下位、三原近傍の順位は以下の通りです。
上位 | 下位 | 三原近傍 |
1. 芦屋市 24点(分) 2. 長岡京市 29点(分) 3. 大野城市 36点(分) 4. 和光市 41点(分) 4.尾張旭市 41点(分) | 84. 安曇野市 258点(分) 85. 高山市 260点(分) 86. 酒田市 281点(分) 87. 天草市 305点(分) 88. 鹿屋市 365点(分) | 28. 四街道市 75点(分) 29. 伊勢原市 76点(分) 30. 三原市 80点(分) 31. 蒲郡市 86点(分) 31. 高砂市 86点(分) |
上位5位は大阪、京都、福岡、東京、名古屋都市圏の街ですね。東京圏ではなく京阪神や福岡都市圏の街がトップ3なのは、東京が街の規模として大きすぎて、京阪神、福岡は比較的コンパクトな都会といえるからではないでしょうか。
トップの芦屋は神戸(三ノ宮)へ14分(14+14×0.7≒24点)、2位の長岡京は京都(烏丸)へ17分(17+17×0.7≒29点)です。また、得点とは関係ありませんが、京阪神は大阪、京都、神戸と性格の異なる都会が近くにあるので、より楽しめる地域だと思います。
下位5位は、大きな街から離れ、新幹線等の高速公共交通のない街となりました。特に時間がかかるのが九州の天草と鹿屋です。両方とも鉄道がとおっておらず最寄りの大きな街である熊本や鹿児島へも100分以上かかってしまいます。
※都会への行きやすさ得点の求め方詳細(後日掲載予定)
身近な自然の豊かさ得点
続いて、身近な自然の豊かさ得点は、いかに近くにたくさんの自然があり、それが多様であるかを得点化したものです。
具体的には街の中心から半径4km以内に海や山・森林、川・湖沼、農地の面積がどのくらいあるのかを調べ、それらの面積が大きく、かつ、種類が多いほど高得点としました。
つまり、海や山、川等、様々な種類の自然が街のすぐ近くにバランスよく広がっているほど高得点で、周りが山ばかりとか、農地ばかりなど単一の自然が多かったり、そもそも建物等人工的なものばかりで自然が少ないと低い得点となります。
なお、街の中心は便宜上、市役所とし、半径4㎞というのは車で約10分、徒歩で約1時間で行ける身近な範囲としました。詳細な得点の付け方は※を参照ください。
では、三原を見てみましょう・・・・なんと第3位(114点)!
これまでで最高順位です!確かに三原は平地が少ない分、すぐ山が迫ってきていますし、三原駅と港は徒歩4分と瀬戸内の海もすぐそこ、それに割と大きな沼田川も街中を流れており、山・海・川がそろっています。
農地は沼田東や久井の方へ行かないとあまりありませんが、山・海・川が身近にそろった街は結構レアのようです。確かに、大阪や東京に暮らしてみて、海や山は遠くて身近ではありません。
さて、上位、下位、三原近傍の順位は以下の通りです。
上位 | 下位 | 三原近傍 |
1. 天草市 132点 2. 西条市 115点 3. 三原市 114点 4. 豊岡市 112点 5. 蒲郡市 110点 | 84. 北名古屋市 26点 85. 和光市 22点 86. 狛江市 21点 87. 摂津市 21点 88. 八潮市 17点 | 1. 天草市 132点 2. 西条市 115点 3. 三原市 114点 4. 豊岡市 112点 5. 蒲郡市 110点 |
トップ5は、豊岡以外は海が近くに広がる街です。このランキングを作っていて気づきましたが、海がすぐ近くにある街って結構少ないです。瀬戸内に暮らしていると海は割と身近ですが、内陸の街の方が多く、自治体区域としては海に面していても街中からは距離があったりして、街中のすぐ近くに海があるのは結構レアです。
トップの天草は海と山に挟まれほどほど農地も広がり、川はほとんどないですが、いいバランスで自然が広がっています。西条も海と山に挟まれ大きな川も流れ、農地も広がるという絶妙なバランスです。
一方、下位5位の街は、東京・大阪・名古屋の大都市圏の都心そばの街です。ほとんどが建物等の人工地なので、山も海も遠いです。大都市では緑の大切さがよくわかります。
まあ、前項目の“都会への行きやすさ“と相反するところがありますね。それを思うと、三原は比較的都会へのアクセスもしやすく、多様な自然を身近に感じられるバランスのいい街なように思います。
三原の自然は一つ一つはそんなに雄大なものではないです。富士山や日本アルプスのような高くて雄大な山ではないし、どこまでも広がる太平洋や日本海のような海でもない、沼田川も2級河川です。
でも、雄大ではないからこそ暮らしの身近にあり、当たり前になりすぎてその良さを忘れがちになるけど、それを受け入れてくれる素朴で優しい自然が三原にはあると思います。
※身近な自然の豊かさ得点の求め方詳細(後日掲載予定)
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